白癬菌は24時間以内に足を洗えばうつらない?
水虫(足白癬)や爪水虫(爪白癬)の原因となるのが、カビの一種である「白癬菌」です。 白癬菌は、公共浴場やプールの脱衣所、家庭内のバスマットやスリッパなどを介して足に付着することがあります。
ただし、白癬菌が足に付着しただけで、直ちに水虫になるわけではありません。 白癬菌が皮膚の角質層へ入り込む前に足を清潔にすることが、感染予防につながります。
結論:24時間以内を目安に、足をやさしく洗いましょう 「24時間以内なら絶対に感染しない」という意味ではありませんが、白癬菌が角質層へ侵入する前に洗い流すことが、水虫の感染予防につながるとされています。
24時間以内の足洗いが感染予防につながる理由
日本皮膚科学会では、白癬菌が皮膚内に侵入し、感染が成立するまでには通常、最低24時間かかると説明しています。 そのため、白癬菌が皮膚表面に付着しても、24時間以内を目安に足をきれいに洗うことが感染予防につながります。
白癬菌は高温多湿の環境を好みます。靴や靴下を長時間着用して足が蒸れた状態が続くと、白癬菌が活動しやすい環境になります。 足を洗ったあとは、指の間に水分を残さないように、清潔なタオルでやさしく拭き取りましょう。
強くこすりすぎないでください
軽石で強くこすったり、角質をむしったりすると、皮膚の角層に傷がつくことがあります。 足に傷がある場合は、白癬菌がより短時間で侵入する可能性があるため、石けんをよく泡立てて、なでるように洗うことが大切です。
白癬菌が角質層へ侵入するまでの流れ
白癬菌による感染は、足に菌が付着しただけで直ちに成立するものではありません。 菌が皮膚表面にとどまり、角質層へ侵入して増殖するという段階を経ます。
-
白癬菌が足に付着する 白癬菌を含む角質が落ちた床、バスマット、スリッパなどを介して、足の皮膚に菌が付着することがあります。
-
高温多湿の環境で角質層へ侵入する 足が長時間蒸れた状態になると、白癬菌が活動しやすくなり、皮膚の角質層へ入り込む可能性が高まります。
-
角質層で増殖して感染が成立する 角質層へ侵入した白癬菌は、角質に含まれるケラチンを栄養源として増殖します。
そのため、菌が角質層へ入り込む前に足を洗い、蒸れた状態を長く続けないことが予防のポイントになります。
今日からできる水虫予防の3つのポイント
公共浴場やプール、スポーツ施設など、裸足で多くの人が歩く場所を利用したあとは、次の3つを意識しましょう。
-
帰宅したら足を洗う
石けんをよく泡立て、足の裏だけでなく、指の間までやさしく洗います。
-
指の間まで乾かす
洗ったあとは、清潔なタオルで指の間まで水分を丁寧に拭き取ります。
-
清潔な靴下に替える
汗や水分を含んだ靴下を履き続けず、必要に応じて清潔な靴下へ履き替えます。
家族に足白癬の方がいる場合は、バスマットやスリッパの共用を避け、床を清潔に保つことも大切です。毎日の足のケアを続け、白癬菌が増殖しやすい環境をできるだけ作らないようにしましょう。
症状がある場合は、見た目だけで判断しないでください
足のかゆみ、皮むけ、赤みなどは、水虫以外の皮膚疾患でも生じることがあります。 水虫かどうか判断が難しい場合や、爪の変色・変形がある場合は、自己判断せず、医療機関へご相談ください。
参考情報:
公益社団法人 日本皮膚科学会 「白癬(水虫・たむしなど)Q25 足白癬にならないための足のケアは?」